9月入学国民会議事務局

9月入学に関する色々な見解をまとめていきます

9月入学と桜の話を雑に調べてみたところ、日本の気候的多様性を忘れた議論だった

9月入学という論点について色々調べているところ(このブログを一周して頂き、慣れないやつが必死に色々まとめている様子をご笑覧いただきたい)、多数派ではないものの「入学式といえば桜! だから入学式は4月!」という声が見受けられた。

 

まず私の気持ちを正直に申し上げると、確かに入学式に桜というのは脳内に刷り込まれている気はするが、一方で、一年に一回は咲くんだから入学式がどこになろうと見れなくなるわけじゃないし、他にもっと大事な論点あるっぽくね?といったところである。

 

一方で、もちろん「桜の無い入学式なんて考えられない!」という人もいるだろうし、こんな「それぞれの思い」をぶつけ合っていても何ら進展は見込めないので、少々データを調べてみることにした。

すなわち「入学式の日に桜は本当に咲いとるのか?」ということである。

今年はさすがに見送ったものの、例年職場の同僚と開催している花見は大抵3月の下旬だった気がする。入学式って4月ですよね? みんな適当に言ってるだけじゃないの? そんな適当な「気分」をこんなに大事な議論の俎上に載せちゃダメなんじゃない?と思ったのです。

 

桜はいつ咲いてるのか

 (入学式についても地域で差がありそうだが、ここでは4月の第2週ぐらいと想定しています)

 

 まずは生データを取りに行くかぁ、と思い気象庁HPに向かったところ、何とあっさり、開花日と満開日の平均値(平年値というらしい)が見やすい形でまとまっていたので、もうそれを転載してしまう。

 

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さくらの開花日(1981〜2010)

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さくらの満開日(1981〜2010)

(転載元)気象庁 https://www.data.jma.go.jp/sakura/data/sakura2012.pdf

1981年から2010年までの平均ということなので、令和の今からしたらちょっと古いデータになるが、まぁそこまで大差はなかろう。

一応、見やすくはなっていないものの、2011〜2019のデータも気象庁が公表しているので簡単に見比べてみたが、桜の開花時期に大幅に影響を与えるような温暖化がここ10年で生じているわけでもなく、大差無かった。確かに、えらく早く咲いている年もあったりするが、温暖化というよりは誤差だろう。もちろん、より長い期間で分析すれば違うものも見えてくるのかもしれないがめんどくさいから省略する。

https://www.data.jma.go.jp/sakura/data/sakura003_06.html

https://www.data.jma.go.jp/sakura/data/sakura004_06.html

 

とりあえずこの簡単な地図だけでもわかることは、

そもそも東北以北は入学式シーズンは桜なんて咲いてない

ということである。稚内なんてGW期間中に開花すれば、今年はえらく早いねぇ、なんてとこだろう(2015年に5月3日に開花したらしい。今年は今日時点でまだ観測されてないことになってる)。

 

さらに、上記の地図からは分りづらいが、関西以西は入学式の頃には少なくとも満開は過ぎていることが多そうである。

2011-2019の満開日の平年値を見てみると

(ここにまとまっています↓↓)

https://www.data.jma.go.jp/sakura/data/sakura004_06.html

大阪 4/5

京都 4/5

 

神戸 4/5

岡山 4/6

広島 4/4

下関 4/5

福岡 4/1

熊本 4/1

鹿児島 4/4

と、こういった具合である。平年値なので、3月に咲いている年も多々見受けられる。(もちろん4月に咲く年もある)

 

首都東京ですら、満開日の平年値は4/3である。2011-2019で見ると3月に満開を迎えている年の方が多い(2013,2014,2015,2016,2018,2019)。

 

散った日、というデータが無いので調べようがないが、少なくとも、日本の大部分のエリアは入学式の日にはもう満開を過ぎている。ということが言えそうであることがわかった。

 

(どちらかというと、「卒業式に桜はつきもの」というのは言えるかもしれない…)

 

ちなみに、先ほど掲載した日本地図を見て、何か足らないと思わなかっただろうか。

 

沖縄である

 

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沖縄開花日

 

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沖縄満開日

 

沖縄では完全に散っている。というか、そもそもソメイヨシノが無い。「散っている」という概念すら無いであろう。

 

以上の、超雑な調査により、

入学式には桜がどうのこうの、というのは、

・南北に長い列島で構成される日本が持つ気候的多様性を忘れた見解である

ということがわかった。

だから、他にもいろんな論点があるけど、とりあえず9月入学と桜はさすがに切り離した方が良いんじゃないでしょうか。と思った。

 

もちろん、入学式にピッタリ咲いていなくても、下ろしたてのランドセル背負って入学式前に写真撮るとか色々あるんでしょうけど。

 

 

これは蛇足ですが、チリみたいな南北にめちゃくちゃ長い国家なら絶対にこんな議論は起こらないでしょうね。

 

でも実は日本だってかなり南北に長いですからね。

亜熱帯から寒帯まである。

東京だけが日本じゃねーぜ。

 

各媒体

各媒体に寄せられている記事から要点を抜粋しています。

 

5月4日 DIAMOND Online コロナ禍で機運高まる「9月入学・始業」、絶対にやるべき3つの理由

diamond.jp

(引用)

・端的にいえば、日本の教育のみならず、社会全体の「国際化」「多様化」を進展させること。
 大学にとっても大きく次の3つのメリットがある。

(1)優秀な留学生を受け入れやすい
(2)優秀な海外の若手研究者・教員を受け入れやすい
(3)海外の大学との交流を加速できる

 

最大のメリットは、留学生の受け入れがスムーズにできて優秀な学生を確保できることだ。世界で日本と同じ4月入学、3月卒業の教育カレンダーの国は、韓国くらい。他の多くの国は、9月入学、7月卒業だ。そのため、日本の4月入学では、外国の学生は卒業後、翌年4月の大学入学まで8カ月も待たされることになる。すると、待ちきれずに9月入学の欧米やアジアの世界トップレベルの大学に優秀な学生が流れてしまうことになる。

日本の大学が4月から新たに海外の大学に勤務する研究者・教員を雇用しようとすると、契約の途中で退職してもらうことになる。このことは、日本の大学への転職で大きな抵抗になる。「9月入学・始業」ならば、その問題が解決する。

大学に関しては、国際化を推進するために不可欠な海外の大学との交流を加速させることができる。

・9月入学で7月卒業ならば、海外の大学を目指す高校生は増えるだろう。既に、日本の高校生の最優秀層は英オックスフォード大学など海外のトップ校が第一志望で、東京大学京都大学などは滑り止めになったといわれている。

・今回の「9月入学・始業」導入の最大の障害は、経済界だとされている。2011年に東京大学が「9月入学・始業」の導入を打ち出した際に経済界が強硬に反対したからだ。しかし今回、経済界は反対しないと筆者は考えている。

 現在は11年とまったく社会状況が違う。「働き方改革」が推進されている

 

5月4日 東洋経済 賛否沸騰「9月入学」は"来年実施"が最適な理由

toyokeizai.net

(引用)

・実は、今年の9月入学制度への移行に関しては、大したメリットはありません。特に1)欧米などの9月入学と足並みが揃い、留学生の受け入れや海外留学がスムーズになるについては、多くの子どもたちにとっては率直なところ、関係のない話になります

・2)現在の2カ月にわたる学習の遅れをリカバリーすることができるはとても重要な点ですが、夏休みを返上し、さらに土曜日も返上しつつ、リカバリーするという方法も現状なくはありません。

今年度を1年ではなく、1年半と期間を伸ばすことが現実的と考えます。その間も新型コロナの第2波、第3波が来ないとも限らず、不測の事態を想定して、ゆとりをもって組み立てていく必要がありそうです。

今後、新型コロナの再流行や新たな感染症が出てこないとも限りません。通常はオフラインで進め、緊急事態になれば即、オンラインへスイッチングできる態勢が必要と考えます。

教育の機会平等の原則が揺らぐ中で行う入学試験は今後、大きな問題へと発展しかねません。これを解決させる方法は、期間を延ばすことだと考えます。つまり、入試は来年の夏、7月に行うことにするのです。

 

9月入学ブログを始めた理由  [論点がとても特殊だと思ったから]

 そもそもなぜわざわざ慣れないブログみたいなものを始めたのかというと、この9月入学という論点は、他の数多ある政策論争とは一線を画する特殊性があると思ったから。

 

国民全員が「有識者

 教育という分野は、およそ全ての国民が何らかの形で経験している。不登校という形で物理的には学校空間に行ったことがなくても、登校を拒絶するという形で教育とやりあった経験があるわけ。だから、全ての国民が「実体験に基づいて自分の意見を述べることができる」。全ての意見がそれなりに地に足のついたものだし、程度の差こそあれ確かにそういう面はあるよね、と思わされるものが多い。

 9月入学に限らず、教育に関する議論は有識者が大量発生するので調整がなかなか難しい。ただ、9月入学はこれだけにとどまらない。

 

巻き込まれる「当事者」たち

 教育の話でありながら、(やるとなったとして小中高大どの過程を動かすのかはわからないが)教育に接続する領域は大きな影響を受ける。例えば義務教育が始まるまでの子育て世帯。あるいは教育課程が終わった学生を労働者として受け入れる産業界。完全な「当事者」である。その領域の意見も汲み取る必要がある。もはや国全体といっても過言ではない。

 

最も影響を受ける者が選挙権を持っていない

 これが意外と重要だと思っている。結局、最後は政治判断になる。政治的な論点を考える上では、利害関係者がどの程度政治力を持っているかというのは常に頭に置いておく必要がある。前述した通り世の中の幅広い層が影響を受けるとはいえ、最も影響を受けるのは当然、学生である。

 そして、当然のごとく、彼らの多くは選挙権を持っていない。

 年金どうする、という話であれば、国会議員は日々支持者とのやり取りを通じて生の声が絶えず入ってくる(し、究極的には彼らの要望を実現することが票につながる)。ところが、およそ多くの国会議員は学生との接点が無い。もちろん一部の活動的な学生にアクセスしている議員は見受けられるが、かなりのサンプルバイアスがあると思われる。このような中、学生の声をどう拾い上げていくか、そして拾い上げられた(選挙権を持たない)声にどう応えていくか、というのは、有権者として学生の代わりにきちんとチェックしておく必要がある。

 

コロナ対応と合体してしまっており時間が無いし環境が特殊

このタイミングで何より重要なのはコロナである。コロナ対応の一つとして位置付けて論ずる人もおり、実際に政府も6月には方向性を出すと言っている。時間が無さすぎる。社会全体で考えなければならない論点であるにも関わらずである。

 

 

というように、多くの人々が短期間で結論を出さないといけない(ことになってしまっているのは変だという意見はめちゃくちゃあるが)論点に向き合わないといけない状態になってしまっていると感じる。

いやいや、何も変えなくていいから、という意見も多々あるが、なんせ政府が結構な勢いで検討を始めているので、現状維持なら現状維持でその機運を高めないといけない。

 

しかし逆に考えれば、9月入学について多くの人々がリアル・オンライン問わず色々な場所で議論し深めていくことができれば、政治家連中がよく言っている「国民的議論」とやらについて一つの成功体験を得られるのではないか、という気がする。

だから、このブログには「国民会議事務局」というタイトルをつけてみた。

 

とりあえず今思ってることを書いてみました。

 

色々な人の意見を眺めながら、今後、自分なりに論点整理をしていきたいと思う。

 

 

学生(※)の声(主にtwitter)

 

※ ネットを眺めていると、「学生のふりをして大人が投稿している」と見る向きもあるようですが、もう到底検証しようがないですし、中身が何者かはともかく誰かしらの意見であることは間違いないのでまとめておきます。

 

 <文字起こし>

私は現高3生ですが、今9月入学に変えるのは反対です。

そもそも、共通テストさえまともに変えられなかった国が、社会全体に関わるようなことを実現できるとは思えません。しかも、段階的にやっていくならまだしも、コロナがいつ収束するかも分からないこの状況下でできるわけありません。 また共通テストの時と同じように、振り回されて終わるだけです

賛成している方々は学力格差が広がることを懸念しているようですが、コロナが流行する前から学力格差はありました。それなのに、まるでコロナのせいで格差が大きく広がったかのように、一斉に格差を問題視し始めているこの状況はおかしいと思います。 たしかに、コロナの影響で休校になり授業が遅れているのは事実です。ですが、それはほとんどの学校で同じです。それならば、オンライン授業の提供を進めた方が良いのではないのでしょうか。 オンライン授業が発達すれば、地域間での格差も無くなるかもしれないし、9月入学を進めるよりはまだ現実的で即効性もあると思います。

 

インターネット環境のない家庭を心配するなら、 今の時期だけならテレビで授業を流すのもありだと思います。(テレビの撮影も滞っているようですし)テレビが無い家だけならそんなに多くないと思うので、その家庭だけ個別に対処した方が国全体を変えるよりは圧倒的に簡単です。

私は今年受験生なので、この休みがチャンスだと思い、毎日早起きして勉強しています。その努力を国の勝手な思いつきで無駄にされたくありません。 私は9月入学を進めること自体は悪くないと思うし、世界基準に合わせるならむしろいい事だとも思います。今の状況で突然変えるのは無理だと言っているだけです。 今はコロナで暗い日々が続き、9月入学の良い面だけが輝いて見えるかもしれませんが、実際は良い面よりも大変な面が多いと思います。この問題はもっと時間をかけて考えるべき問題です。今変えるべきではありません。 学生の時間は貴重だと思うなら、どうか何もしないでください。

 

 

 <文字起こし>

9月入学・新学期案に私は賛成です。 Twitter上だと反対派が多い印象だったので 賛成派の学生として私の意見書きます!

まず、反対派の「桜の季節じゃないと」 「今までの伝統が崩れる」という意見はまず論外で、桜が第一なの?って思いました。 もちろん満開の桜の中での卒業式や入学式等 はとても素敵ですし可能であれば多くの人がそうしたいという思いは共通だと思います。

でも現実的に今コロナのこの状況で次の3月までに例年と同じように教育課程1年間を終えることができるでしょうか。 きっと大半の人は十分に学習ができないと思 います。

今、春休みまで延長、GW明けまで延長、5月いっぱい延長、といって、数週間単位で休校延長が発表されていっていて学習のめども立ちません。それならば9月新学期ということにすることで半年弱分の学習計画も立てやすいです。

 

4月はインフルエンザやの時期だとか、留学がとかそういう意見よりも、まずは見通しがつかず不安な今だからこそ 9月新学期という決断をすることで、 安心して今後のビジョンが立つと思います。 またやはり単純に9月新学期のメリットもありますし、変えるとしたらこのタイミングしかないでしょう。

また私も含め現高3は入試改革も色々振り回されて特に辛いですが、今みんな同じでしょうがないんです

9月におさまるとは限らないって意見もありますし、誰もいつおさまるかなんてわかりません。でも先が不透明な中で休校です→延長 します→また延長ですといったサイクルが続くよりは区切りがあるべきだと思います。9 月新学期にすることでそれまでになんとかコロナを終息させようという1個の目標も見えると思います。よって9月新学期に賛成です。

 

 

私は高校3年生の受験生です。

私がこれから話すことは、九月入学についてです。皆さんの沢山の反対、賛成ツイートを拝見させて頂きました。どれも納得のあるお話で す。責めたりできない内容ばかりです。 それぞれの立場があってこその意見です。 それを踏まえた上での私の意見です。 私は全員「留年」をした方が良いのかと思います。 無謀なことであり、重々承知です。こんな非常事態でなければ、自分でも正気を疑う案です。ですが、私の考えを読んでいただけると嬉しく思います。そして、皆さんの意見をお願いします。 (あくまでも私の考えなのでよろしくお願いします。)

1. オンラインを導入している学校と、ない学校において学力格差が「あるorない」というのは本当に個人差(自ら勉強してない人は除く)がある。そして、今回の件で確実に勉強できる時間は奪われている。

2. 今年からオンライン授業、もしくは九月入学をしたとしてもほぼ「全員でする」というのは初めての試みなので無謀なのに変わりはない。

3. いつコロナが終息するのか分からないのならば来年の4月まで自粛をしてほしい。もし、コロナの終息が見えてきたのならば、少しづつ4月までに何度か分散登校をして、それぞれの学年の準備をすれば復帰の段階を進められる。

4. 教育現場、医療現場に時間が与えられる。 コロナへの特効薬、感染治療、教育のカリキュラム、九月入学ではないので「まだ」考えやすく時間がある。

5. 日本の四季や文化や音楽を大事にすることが出来る。(ただ、私はここに重視してはいない。今は最優先されるべきことでは無い。命が優先。)

6. 今まで受験に向けて勉強してきた人達の努力が報われないのは分かるが、今後またコロナの感染がまた肥大化すれば受験自体なくなる可能性がある。そして、コロナにかかれば元も子もない。それで自分の命が晒されば自分の人生は終わりである。終わりになるのと、また次があるのはどっちがいいのだろう?そして、家族や身内がコロナにかかったら?

私は、何よりも「命」を優先したいと思います。命がなければ何も出来ない。つまり勉強だってできない。そして、私的な感情を持っている場合でもないと思います。そこを割り切らないと何も進まないのが現状です。

九月入学反対でもいつ学校がはじまるか、次の学年になるのか、受験があるのか。 九月入学でも、新入試制度のように決めるだけやって計画もあやふやで今いきなりすべきなのか。

ならば、今から1年間かけて、教育現場、医療現場、コロナ終息に向けて日本全体で回復に向けて行動した方がよろしいのではないでしょうか?もう、全てにおいて遅れてしまってるので。

それこそ、学費の問題があります。留年とするならば政府がどんなことをしなければいけないのかもう分かっているはずですよね政府の皆さん。

長文失礼しました。ここまで読んでくださった 皆様ありがとうございます。あくまでも私の意見です。その上でご意見と拡散をお願いします。 決断を早くお願いします。 1日でも早い復興を。

 

 

日本政府,文科省へ。

4月入学か、9月入学かについてのお願い。

両方のメリットとデメリットを見て、どちらも言ってることは正しい。どっちにも良いところ悪いところがあるし、考える余地は十分 あるとは思う。ただ正直言うと、個人的にはどっちでも良い。それよりもお願いがある。 どっちにするのか一刻も早く決めてくれ。

現在の高校3年生はもうお国の実験台ですかと言わんがばかりに色んな事が変わっていった。ゆとり教育の切り替わり。高校受験の内申点の仕組みの変化。高校に入って入試改革で英語外部試験の導入。かと思いきや中止。 そして大学入学共通テストに切り替わり。もうこれ以上自分達を振り回さないでくれ。 振り回されるのはもうたくさんだ。自分達はお国のためのお試し世代じゃあない。あなた達が思う以上に色んな苦労をしてるんだよ。

 

 

このサイトの趣旨

9月入学に関する議論がにわかに(唐突に?)盛り上がり始め、自分でもきちんと考えてみようと思った。

しかしながら、色々な人が色々なことを毎日発信しており、整理された議論が全く頭に入ってこない。

カオスになっている理由として次のようなものがあると思う。

 

・9月入学に限らず教育については、「国民ほぼ全員が教育について何らかの当事者(=学校に行かない、という絡み方も含まれる)」であり、全員が「自分の経験」を基に、地に足のついた意見を言えてしまう。これは別に悪いことではない。

 

・特に、9月入学については、教育のスケジュールを一切合切変えてしまうため、「教育期間に接続されたエリアを扱っている人たち」具体的には例えば保育などの幼児の子育てや、就活を通じた産業がもろに「当事者」として議論に参加しないといけない。

 

といったあたり。

 

これは9月入学に限ったことではないが、報道を見ていると、その日に誰が何を言ったかという情報は目の前を通り過ぎていくのだが、その流れに乗り遅れると議論の展開がさっぱりわからなくなる。これは、日々のニュースでいちいち、この問題はこういう論点があって誰それはこう主張してるけど・・・とかやり始めると時間が無いので仕方ないと言えば仕方ない。

 

というわけで、色々な人の意見や主張を一目で眺められるよう、自分のためにも情報をまとめようと思った次第。

自分のPC内にまとめるのとweb上でまとめるのとではさして手間は変わらないので、誰かの役に立つかもしれないのでここに置いておこうと思います。

 

とりあえず、下記のジャンル分けをした上で気がついたら逐一更新していく。

ジャンルは今後増える気がする。

 

政府の動き - 9月入学国民会議事務局

各政党 - 9月入学国民会議事務局

自治体・首長の見解 - 9月入学国民会議事務局

各種団体の見解 - 9月入学国民会議事務局

有識者等の声 - 9月入学国民会議事務局

 

有識者等の声

浜田前東大学長

5月1日(金) 日経記事 [報道]


・目の前の子どもたちの不利益をどう解消するか、この一点に尽きる。学期編成を変えたり、学年を延長したり、入試や資格試験の時期を延期したり、あるいは経済的な支援を行うとか、多様な手立てを丁寧に進めるべきだ。いろいろな施策をギリギリまでやって、それでもうまくいかないときに秋入学のような大胆な手が必要となる。
今も秋入学は大学だけでよいと思っている。幼稚園から小中高まで一気に変えるのは難しいだろう。入学は春という一般の人の意識はまだまだ変わらないし、コストも大きい。秋入学の狙いの一つは国際化だが、これは主に大学の問題だ。高校以下も秋入学になってギャップタームが失われるのは残念だ。
・秋入学や9月入学という言葉が、ふわふわと動いてスローガンだけに終わってはいけない。

www.nikkei.com

 

 

橋下徹

5月1日(金) MBSテレビ「ちちんぷいぷい&ミント!」[報道]

 

政府関係者が「仮に実現するとしても来年から」と検討していることについて「9月から1年間かけて授業すればいいよと言えばいい。文部科学省がもっと柔軟に。県別でできるところは再開して終わらせればいい。余った時間は休みにしてもいい」と持論を展開

headlines.yahoo.co.jp



4月25日(土) News BAR 橋下 [報道]



「これまで何度も議論されてきたけど、本当に最大のチャンスだ。9月入学は国際標準で、日本の高校生が海外の大学に行く時には9月に合わせることが必要だったし、絶対にやらないといけない
「東大が一度チャレンジしたんだけど、高校は3月卒業、就職は4月という日本社会のシステムの中で、東大だけが9月入学というのは無理だということでポシャってしまった。そもそも1年の中で夏休みという長期の休みを挟んで宿題をやらせているのは極めて非効率。9月から始まって、最後の休みで思いっきり旅行するなり、遊んだりしろよ、というのが本来の夏休みだと思う。今回、中学、高校、大学、企業までが全て止まっている。“授業が遅れている。夏休みに補講をしないといけない”じゃなくて、発想を切り替え、9月から新学期にすれば、入試もずれるので遅れたことにはならない。今はゆっくりしとけばいいとなる。全国のお父さん、お母さん方は全員応援する
「玉木さんはご存知だと思うけど、法律ではなくて文部科学省の規則か何からしいから、大臣の署名一発で変わる。玉木さんにはぜひ、野党から声をあげて動かしてもらいたい。維新の会も提案するということなので、“あいつムカつく”とか、“あいつ嫌いだ”とかいう人間関係でも色々あるとは思うが、ここは保護者の立場として、野党の皆さんが民意を受け止めるということで、大騒ぎしながら、アピールしながら進めてもらいたい」。

headlines.yahoo.co.jp

各種団体の見解

PTA

5月2日(土) [報道] 

・全国のPTAでつくる団体は「子どもたちに不安を与える」などとして、文部科学省に対して慎重な検討を要望

・突然の9月入学の議論の高まりは子どもたちに不安を与え、保護者にとっても戸惑いが生じているとしたうえで、今は、子どもたちの心と体のケアや、感染防止対策をして、学校を再開させるため、予算と時間を費やすことが必要だと指摘

・始業の時期を9月に遅らせることで学校の負担や家庭の経済的な影響が増すことなどが強く懸念されるとして、慎重に検討すべき

 

経団連

4月30日(木)[報道]

 

欧米や中国は9月入学で、グローバルな人材を確保する観点からも、9月入学が決まった場合、企業側の採用活動も柔軟に対応すべき

人材の獲得競争が激しくなる中で、従来の新卒一括採用だけでなく、通年採用に積極的に取り組むべき